犬てつ(犬山×こども×大人×てつがく×対話)
活動を始めたきっかけ
以前から哲学対話をやってみたいと考えていたのですが、当時はこの犬山で、哲学対話を行なっている場もありませんでした。そこで、講師をよんで自分で場を作っていた親友の影響もあり、自分でも講師に犬山に来てもらおうと考えました。
そして、本格的に2017年に開始する前に、1年程度、他の市民活動団体の中で実験的に活動を行いました。その1年の間に、この後「犬てつ」を共に創りあげる、進行役の安本志帆さんに出会い、手探りの中、2017年6月に「犬てつ」がスタートしました。
その後の活動
「虫の命と動物の命の大きさは違うか」という問いに始まり、「お金って何?」「家族って何?」「宇宙人と何を話す?」「触るって何?」「アートで哲学対話」など、答えのない問いを、哲学対話では、こどもも大人も同じ輪になり、それぞれに考えをめぐらせます。
輪に入らず遊びながら聞いていたり、ホワイトボードにお絵描きをしながらその場にいるのもOK。 「発言しなくても考えることで参加している」というルールが哲学対話にはあるので、こども達もそれぞれのスタイルでその場に参加します。
最初は慣れないこともありますが、必死に考え、小さな子どもの発言に大人達がはっとさせられたり、全く違う意見が出てきたり、子どもも大人も真剣にその場に向き合います。
月1回〜2回程度、哲学対話や哲学対話に関するワークショップを行い、2019年12月、3年間のプロジェクトを終えました。
その記録として、「こどもとおとなの哲学時間」という本も出版しました。
2020年は「犬てつ未来の運動会」と題して、コロナ禍の中、これも手探りで、対面とオンライン、そして、オンラインと対面を合わせたハイブリッドでのワークショップを行いました。 未来の運動会を創るために、物事を「決める」という犬てつにとっては新しい経験もしながら、2020年12月、無事に「犬てつ未来の運動会」 を終えることができました。
これからの展望
犬てつは「こどもと大人が一緒になって、対話を通じて、自分たちが今生きる土台をともに考えようとする場」であると考えています。
2021年度は、「過去編」「現在編」「未来編」と3つに分けて哲学対話に関係する活動行う予定です。
○現在編・・・こどもと大人の哲学対話を様々なテーマで行う。
○未来編・・・自分達の場を実際に作り上げるためにはどうすればよいか、それに必要なものは何であるか、運営はどうすればよいか等、他者との対話のなかで考える体験をする。
○過去編・・・哲学対話をはじめ、犬山の昔の暮らしや記憶を調査したり、調べたことや考えたことを書き記し、冊子として記録に残す試みを行う。
「哲学対話」を中心にこれからも様々な活動を行う予定です。